物を大切にする気持ち
~慈しむこころ~
祖母がいつも着ていた着物。
母がとても大切にしていた着物。
骨董市で出会った着物。
蔵の中で眠っていた着物。
様々な物語や歴史を経て、私のところにきてくれた着物たち。
虫食いがあったり、汚れていたり、
一度も袖を通すことなく、しつけがついたまま長く眠っていたままだったり。
ひとつひとつを解きながら、
お着物が歩んだ人生を想い巡らせたり、縫いこさんの気持ちを考えてみる。
そして、もう一度洋服として仕立て直す。
その洋服の先にある新しい物語や歴史を想いながら、ひと針ひと針を大切に縫ってまいります。